【報告】「SenTIA日本語ボランティア研修会」を開催しました
2024年12月8日(日)、「令和6年度 SenTIA日本語ボランティア研修会」を開催しました。
この研修会は、日本語の学習支援をしている方向けに毎年開催しているものです。
今年度は「対話を通して、活動を考えてみよう~学習者の『できた』を増やすために~」がテーマでした。
初めに、2名の講師にお話しいただきました。
高橋亜紀子 先生(SenTIA地域日本語教育コーディネーター/宮城教育大学)からのお話では、「日本語学習者の背景が多様化しています」「諸外国にならって『日本語教育の参照枠』というものが作成され、学んだことを使ってなにができるかに重点が置かれています」といった、地域日本語教育の現状と概要についてお話しいただきました。
※参考リンク:文化庁「『日本語教育の参照枠』の概要」
次の講義では、吉田環さん(SenTIA地域日本語教育コーディネーター/Yurt東北日本語教師協働会)より、「SenTIAオンラインにほんご※」という教室でどのように初級の日本語を学習しているのかを紹介いただきました。オリジナルのテキストも紹介されました。また、教室が単なる学びの場だけではなく、生活の相談ができたり立場の近い人と雑談ができたり…という居場所としての役割を果たしているというお話がありました。
※「SenTIAオンラインにほんご」とは…
SenTIAが主催している、日本語を初めて勉強する方等、入門・初級向けの日本語教室です。
令和6年度の教室は終了しましたが、毎年実施予定です。開催時期については、今後ブログ等でお知らせいたします。
続いては、グループワークを行いました。
「SenTIAオンラインにほんご」のテキストを使いながら、各グループにあてはめられた学習者像(留学生/働いている人/主婦)に合わせてどんな活動ができるか考えました。
「学習者がどんな人なのか、何が分かると日常生活に役立つのか」を想像したら、グループによって様々な意見が出ました。他のグループの発表を聞いて、さらにアイデアが出てくるところもありましたね。
同じテキストを使っても相手に合わせて多様なバリエーションを付けることができることが実感できるグループワークになりました。
最後に意見交換の時間を設け、どのような支援者でありたいかなどをグループで話しました。参加者の中には、ボランティアで支援している人から学校で職業として教えている人まで様々な立場の方がいらっしゃったため、普段の支援活動についても活発に情報交換がされていました。
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今後もSenTIAでは、日本語学習支援のための様々な取り組みとともに、日本語ボランティアの皆さんのスキルアップにつながる情報発信や、研修会の開催を続けてまいります。
仙台での日本語学習・支援について、詳しくは下記のページをご覧ください。
■SenTIA地域日本語教育ポータルサイト「仙台で日本語を学ぼう」
https://www.int.sentia-sendai.jp/nihongo/