第2章 高校への進学

Q1. 日本の高校の特徴を教えてください。

A1.

【学校行事が多い】
高校では、思い出を作れるように、いろいろな行事があります。
たとえば:

  • 入学式
  • 体育祭
  • 文化祭
  • 修学旅行
  • 球技大会
  • 音楽祭
  • 卒業式 など
こうした行事では、クラスメートや友だちともっと仲良くなれる機会です。できるだけ参加して、高校生活を楽しみましょう。

【制服と私服】
多くの高校では、制服があります。私服で通う高校もあります。学校によってちがいます。

【昼ごはん(昼食)】
高校にはふつう給食がありません。高校生は、自分で昼ご飯を用意します。

  • お弁当を家から持ってくる
  • コンビニやスーパーで買ってくる
  • 学校の売店で買う
  • 食堂で食べる
昼ごはんの時間は、クラスメートと仲良くなる、大切な時間です。

【掃除(主に公立高校)】
高校では、授業のあとに「清掃の時間」があります。
教室や廊下などを生徒が自分たちで掃除をします。

Q2. 高校までの通学手段を教えてください。

A2.

高校へは、家から「徒歩」や「自転車」で通う人もいれば、「バス」「地下鉄」「電車」などの公共交通機関を使って通う人もいます。
バスや地下鉄などを使うときは、「交通費」がかかります。交通費は生徒が自分で払います。多くの人は「定期券」を買って通います。定期券は、決まった区間を何回でも乗れるチケットで、毎回そのときに払うより安くなります。
定期券はいくつか種類があり、使う区間によって値段が変わります。
高校を選ぶときは、家から高校までの交通費が1日どのくらいかかるか、1か月でどのくらいかかるのかを、調べておくと安心です。また、通学にどれくらい時間がかかるかも、いっしょに調べておくと、通学のイメージがしやすくなります。

Q3.【高校の種類など】
どんな種類の高校があるの?

A3.

高校には、大きく分けて 「公立高校」 と 「私立高校」 があります。
高校の種類

①公立高校(県立高校・市立高校) ・県や市などの「公的な機関」がつくる学校です。
・入試(入学試験)は「第一次募集」と「第二次募集」があります。
・基本的に、一人1校だけ受験できます。
・公立高校に合格したら、必ず入学しなければなりません。
②私立高校 「民間(会社や団体)」がつくる高校です。
・学校によって、宗教や教育の考え方、勉強の内容がちがいます。
・日程が重ならなければ、2校以上受験することができます。
・試験内容は学校で違います。
・公立高校よりもお金はかかります。

※公立と私立に入学してから、「高等学校等就学支援金」という制度をつかって、授業料が安くなります。
くわしくは、Q4を見てください。

課程の種類

課程 授業がある曜日 1日の学習の時間 卒業までの年数 メモ
①全日制 月曜日~金曜日・土曜日(学校による) 6~7時間 3年 平日の昼間に授業があります。
②定時制(昼間) 月曜日~金曜日 4時間程度 3年または4年 平日の昼間か夜に授業があります。 学校に行かない時間にアルバイトをする生徒もいます。
③定時制(夜間) 月曜日~金曜日 4時間程度 学年制(3・4年)か単位制
④通信制 年間決まった回数学校に行って授業をうける(スクーリング)。 3年~ 家などで教科書や学習書を使って勉強し、「レポート」を学校に送ります。

学科の種類

普通科 国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語など、いろいろな教科をバランスよく学べる学科です。
高校を卒業した後は、大学や専門学校に進学する人もいれば、すぐに働く人もいます。
専門学科 国際関係、英語、理数、看護、美術、工業、商業、農業、水産、家庭など、ある分野にしぼって深く学ぶ学科です。将来の夢ややりたい仕事がはっきりしている人に向いています。

Q4. 【学費】
高校の学費はどのくらいかかりますか。

A4.
公立高校(全日制) 私立高校
受験料(入学試験のときだけ) 2,200円 11,000円~16,000円
入学料(入学するときだけ) 5,650円 140,000~215,000円
授業料(年間) 118,800円 240,000~400,000円
その他にかかるお金 70,000円~80,000円 180,000円~520,000円

【高等学校等就学支援金制度】
条件を満たせば、国から「高等学校等就学支援金」が支給されます。
このお金は、生徒や保護者が直接もらうものではなく、学校が代わりにもらって授業料にあてます。
高校に入ったら、高校の先生に相談してください。

Q5. 【高校の入試制度】
公立高校の入試はどんな種類がありますか。

A5.

入試には、「第一次募集」と「第二次募集」の2つがあります。
「第一次募集」は、毎年3月にあります。多くの人がこの試験を受けます。
「第二次募集」は、第一次募集で定員に足りなかった学校が、もう一度生徒を募集します。

※私立高校には、いくつかの入試方法があります。くわしいことは、それぞれの高校のホームページを確認しましょう。

Q6. 高校受験には条件がありますか。

A6.

【公立高校】
次のすべての条件を満たしている人が受験できます。

  • 受験する年に15歳以上になる人
  • 宮城県に保護者と一緒に住んでいる人、または4月1日から宮城県に住む予定の人
    (定時制の場合は、宮城県に住んでいる人、または4月1日から宮城県に住む予定の人)
  • 下の①か②のどちらかに当てはまる人
    ①日本の中学校をすでに卒業した人、または3月に卒業する予定の人
    ②外国の学校で、9年間の勉強を終えた人

【私立高校】
各学校で違います。くわしいことは、それぞれの高校のホームページを確認しましょう。

Q7. 公立高校の受験は日本人と同じですか。

A7.

日本語の力がじゅうぶんではない人は、公立高校に受験方法について「配慮申請」をすることができます。
例えば、

  • 受ける入試の教科を減らす
  • テストの時間をのばす など

公立高校は、その申請をもとに、どうするかを考えます。
ただし、申請しても承認されない時もあります。
申請が全て通るかは分かりません。
配慮申請ができても、合格できるとは限りません。

【配慮申請のしかた】

  • 中学校に通っている人は、すぐに中学校に相談してください。
    ※中学校から高校へ申請をします。
  • 中学校に通っていない人は、SenTIAや、いつも支援をしてくれる人に相談してください。

【配慮申請ができる人】

  1. 宮城県に住んでいる外国籍の人、日本の小学校や中学校に通っていなかった日本国籍の人
    日本に来てからの年数は関係ありません。
  2. 日本国籍だけど、日本語がじゅうぶんに話せない人 下のどちらも当てはまる人が対象です。
    外国に1年以上住んでいた
    日本に帰ってきてから3年以内
    ※日本国籍でも、外国にルーツがある人は1に当てはまることがあります

Q8. 入試までのスケジュールを教えてください。

A8.
中学校に通っている人
9年間の教育を受けて次回受験を目指している人
7月・8月 中学校の夏休み中に学校で三者面談があります。志望校を考え、学校の先生に相談しましょう。
8月 高校のオープンキャンパス(随時)・文化祭(9月10月にある学校もあり)があります。
興味のある高校のホームページを確認しましょう。高校の雰囲気が分かります。
9月 「宮城県公立高校等学校入学者選抜要項」が発表されます。
入試日や募集定員など詳しい情報が発表されます。
10月 高校入試の出願に関する情報や様式が発表されます。
11月 宮城県公立高等学校入学者選抜「県外受験説明会」があります。
中学校に行っていない人は、必ず参加しましょう。
12月・1月 公立高校 配慮申請をする人は、受験希望の高校に相談します。
12月 中学校で三者面談があります。志望校を考え、学校の先生に相談しましょう。(配慮申請の相談をしましょう)
1月 中学校で公立高校の出願希望調査があります。 私立高校の入試
1月・2月
2月
3月 公立高校の入試
4月 高校に入る前に何を準備するか確認しましょう。
高校入学

Q9. 【高校生活】
高校生の一日のスケジュールが知りたいです。

A9.

①全日制の例

8:25 登校
8:45~9:35 1時間目
9:45~10:35 2時間目
10:45~11:35 3時間目
11:45~12:35 4時間目
12:35~13:20 昼食
13:20~14:10 5時間目
14:20~15:10 6時間目
15:20~16:10 7時間目
下校・部活動等

②定時制の例

9:15~10:00 1時間目 昼の部
10:05~10:50 2時間目
11:00~11:45 3時間目
11:50~12:35 4時間目
12:35~13:35 昼休み
13:35~14:20 5時間目 夜の部
14:25~15:10 6時間目
15:20~16:05 7時間目
16:10~16:55 8時間目
16:55~17:40 夕休み(昼の部 部活動等)
17:40~18:25 9時間目
18:30~19:15 10時間目
19:20~20:05 11時間目
20:10~20:55 12時間目
20:55~21:45 放課後(夜の部 部活動等)

Q10. ウェブ出願

A10.

入試の出願手続きが変わります。
インターネットから出願します。中学校に在籍している生徒は学校から説明があります。
それ以外の人は、SenTIAか仙台多文化共生センターに相談してください。手続きのお手伝いをします。

  • 出願はインターネットから行います。
  • 必要書類もインターネット上で行います。
  • 受験料や入学金は、クレジットカード決済、コンビニ決済、ペイジ―決済の、どれかの方法で納めます。
  • 受験票はインターネットから各自で印刷します。印刷はコンビニでもできます。
  • 合否の結果も、インターネットから確認することができます。