ブログ国際化事業部からのお知らせ

【報告】「介護事業者向け やさしい日本語講座」を実施しました!

2025年8月1日(金)に、仙台市介護保険課 介護人材確保室との共催で介護事業者の皆さんを対象に「やさしい日本語講座」を開催しました。
近年、市内の介護施設では外国人職員の受入れが進んでいます。
多くの方が日本語を学んでから職場に入りますが、実際の業務で使う言葉は専門用語も多く、日本語を母語としない人にとって難しいものです。
一方で、日本人職員も「どう伝えれば分かりやすいのか」「どの表現が難しく感じられるのか」と、日々工夫を重ねています。
今回の講座は、職場での円滑かつ安全なコミュニケーションのヒントを共有することを目的に実施しました。

冒頭では、SenTIAから仙台の外国人住民の現状やサポート体制について、また介護保険課からは市内施設における外国人材の受入れ状況について紹介しました。

続いて、講師の田鎖さん(地域日本語教育コーディネーター)が、介護現場で役立つ「やさしい日本語」について具体例を交えながら解説しました。

介護の現場では、オノマトペ(「チクチク」「ズキズキ」など)や方言が多く使われます。例えば、仙台でよく耳にする「ハカハカする」という表現が「心臓がドキドキする」「息が切れる」といった意味を持つことは、日本語学校の授業では学びません。

また、「言葉を知っていること」と「その背景にある習慣を理解すること」は必ずしも一致しない、という実例も紹介されました。
ある外国人職員は「入浴=お風呂に浸かる」という知識はありましたが、実際に自分でお湯を張って入ったことはありませんでした。先輩に勧められて体験してみると、「こんなに水を使うのは驚きだった」「入っている間は何をすればいいのか分からなかった」と戸惑いつつも、「体が温まり、やわらかくなる感覚は理解できた」と話していたそうです。
文化の違いに向き合いながら日本で働くことの挑戦とおもしろさが伝わってくるエピソードでした。

後半は、仙台国際日本語学校の留学生のみなさんをゲストに迎え、実際にコミュニケーションを体験するワークを行いました。

参加してくれたのは、介護分野に関心を持つ留学生11名。
グループに分かれ、「利用者の様子を聞き取る」という課題に取り組みました。普段の会話は問題なくできる留学生でも、介護現場ならではの言葉に戸惑いが見られます。


「『汁物』ってなに?」「軟膏?」…そんな問いかけに対し、施設職員の皆さんは文を「短く」「はっきり」と言い換えたり、身近な言葉に置き換えたりしながら説明に挑戦しました。


「ああ!わかりました!」と伝わる瞬間は、嬉しいですね。

もちろん、現場ではやさしい日本語だけでなく、翻訳や写真など他にも様々な手段を活用することができます。
職場によってはスマートフォンが使えないため、「日頃から絵を描いて伝えています」という声も聞かれました。

参加した方からは
「実際に留学生とコミュニケーションがとれてよかった」
「会話のポイントが分かった」
「これから外国人材を受入れるにあたって役立った」
といった前向きな感想が寄せられました。


SenTIAでは、市職員向けをはじめ、地域の皆さまに向けた「多文化共生 出前講座」も行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先
国際化事業部
電話:022-268-6260
メール:kokusaika*sentia-sendai.jp
(「*」を「@」にしてお送りください)