ブログ国際化事業部からのお知らせ

【報告】藤崎デパートの防災訓練&振り返りワークショップに参加しました

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こんにちは。国際化事業部 防災担当のOです。
2025年6月18日に、藤崎デパートの防災訓練が行われました。また、その次の週の6月25日に、訓練をふり返るワークショップが開催されました。
藤崎では、地震を想定した防災避難訓練が毎年行われていますが、藤崎と東北大学との連携事業の一環として、昨年に引き続き、この訓練に留学生が参加しました。
SenTIAからも、せんだい外国人防災リーダーなどが参加したので、当日の様子をレポートします!

 1.防災避難訓練

2025年6月18日の訓練は、デパートの開店前に行われました。外国人参加者は3つのフロアに分かれ、お客さん役となって売り場を見つつ、訓練開始を待ちます…。
緊急地震速報が鳴って訓練スタートです!店員さんの指示に従って、みんなうずくまって頭を守ります。
さらに、火災が発生したとの訓練アナウンスが!店員さんの誘導に従いながら、煙が来ないルートで外に逃げます。
ここまでは昨年と同じですが、今回はよりリアルな課題が追加されました。SenTIAからの参加者が、地震でけがをした外国人役として参加し、対応を確認しました。店員さんにも、外国人役の母語や、やさしい日本語で対応いただきましたよ。

 2.スモークテント体験

外に避難した後は、スモークテントで火災の煙を体験しました。
テントの中には煙が充満して、伸ばした自分の腕も見えないくらいです。

実際に入るとこんな感じです。火事の煙がいかに怖いか、よくわかりますね。

 3.災害VR体験

最後に、みんなで災害VR(地震編)を体験しました。
地震を体験したことのない参加者もたくさんいましたが、震度7の世界に入って、衝撃を受けた様子でした。
あまりのリアルさに、動画の最後で、思わず頭を守っている人もいますね。

その後、消防署の方から講評をいただいて終了しました。
当日の様子について、メディアの取材もたくさんありました。Youtubeでも公開されているので、ぜひ「藤崎防災訓練」などで探してみてくださいね。

 4.振り返りワークショップ

訓練から1週間後の6月25日に、東北大学の災害科学国際研究所で、訓練を振り返るワークショップが開催されました。
参加者はグループに分かれて、当日の店員さんの外国人対応について、より良くするためのアイデアを出し合いました。
「実際に災害が起こったら、地震を経験していない外国人はパニックに陥るのではないか。まず落ち着かせることが大事だ」「現場では日本語が飛び交っていて外国語が聞き取りづらい。表示などを見せる方式はどうか」など、色々な意見が出ました。
(和訳:実際の発災時には、エスカレーターやエレベーターに駆け込む外国人がいるかもしれない。訓練にはそういう状況が含まれていなかったが、盛り込んでもいいと思う。)

最後に、東北大学災害科学国際研究所の栗山所長から講評をいただき、終了しました。

報告は以上です。みなさま、お疲れさまでした!

SenTIAでは、外国人住民への防災啓発や、関係機関と連携して災害時の外国人支援体制の整備に取り組んでいます。
「多文化防災」の取り組みについては、下記のページをご覧ください。
(SenTIAウェブサイト)多文化防災 災害に備える
また仙台市は、大規模災害時に「仙台市災害多言語支援センター」を設置します。
センターはSenTIAが運営し、外国人被災者に必要な情報を外国語でお知らせし、外国語での相談に対応します。
「仙台市災害多言語支援センター」については、下記のページをご覧ください。
(SenTIAウェブサイト)仙台市災害多言語支援センター