【報告】消防局指令課で外国人対応研修を実施しました

こんにちは。国際化事業部 防災担当のOです。
2025年10月16日(水)、仙台市消防局で、119番通報の受付を担当する指令課隊員を対象とした外国人対応研修を実施しました。
近年、仙台市内では外国人住民からの119番通報が増加しており、正確で迅速な初期対応能力の向上が求められています。SenTIAでは、この研修に2021年から協力しており、今年はせんだい外国人防災リーダーのほか、日本語学校の青葉外国語学院の留学生の方にも協力いただき、総勢13名の外国人協力者が参加しました。
1. 「やさしい日本語」について
研修は、座学からスタートしました。外国人住民の状況や、コミュニケーションの注意点、そして「やさしい日本語」の基本を学びました。
外国人の方に確実に情報が伝わるよう、「一文を短くする」「曖昧な表現を避ける」「難しい言葉を簡単なものに言い換える」といった、実践的なポイントを習得します。
例えば「逃げ遅れた人」は「まだ部屋にいる人」、「持病」は「ずっと持っている病気」など、簡単な言葉を選んで、外国人でも理解しやすい日本語になるよう、言い換えのコツを学びました。
2. 多言語通訳サービスのデモンストレーションについて
座学の後、実践訓練に入ります。まず、外国人からの通報から通訳サービス利用の流れを学ぶ多言語通訳サービスのデモンストレーションを実施しました。
仙台市消防局では、通訳サービスを利用し17言語での119番通報に対応しています。デモンストレーションでは、ネパール出身の協力者に通報役と通訳業者役を担当していただき、隊員は、初めに通報者から何語のサービスが必要かを聞き出し、三者間通話による通報対応の流れを確認しました。
■(仙台市)119番通報の多言語対応について
3. マンツーマンでの通報訓練について
「やさしい日本語」を使った、119番通報への対応ロールプレイを行いました。
指令課隊員と外国人協力者がマンツーマンでペアとなり、日本語が不自由な外国人からの通報を想定した状況を聞き取ります。まず1ターン実施した後、外国人協力者から具体的なフィードバックをもらい、同じシナリオで2ターン目に挑戦し、対応の改善を目指しました。
最後のターンでは、背中合わせで座って、電話に近い状態での聞き取りに挑戦。ジェスチャーが使えず、より実際の通報に近い状況で、正確に情報を聞きとる難しさを体感しました。
4. 意見交換と振り返りについて
訓練後は、外国人協力者も交えてグループでの意見交換を行いました。
外国人協力者からは難しい日本語単語や表現についての話が、隊員の皆さんからは「住所は119番通報で一番大事な情報なので、外国人の皆さんも日本語で言えるようになって欲しい」といった、現場の視点からの要望も出されるなど、参加者全員にとって大変有意義な時間でした。
5.おわりに
研修の中で、外国人参加者からは、「母国では、火事があったら、近所の人みんなで頑張って消すから、消防車は最後の手段。」という意見も聞かれました。消防や救急の制度は、国によって様々です。今回の研修は、外国人協力者にとっても、防災の最前線である119番通報の仕組みを理解する貴重な機会となりました。
報告は以上です。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
6.ちなみに
研修終了後、消防局の中をご案内いただきました。
普段なかなか見られない、消防局の指令室の様子や、消防車等も見学させていただき、外国人防災リーダーにとっても大変貴重な体験となりました。
SenTIAでは、外国人住民への防災啓発や、関係機関と連携して災害時の外国人支援体制の整備に取り組んでいます。
「多文化防災」の取り組みについては、下記のページをご覧ください。
(SenTIAウェブサイト)多文化防災 災害に備える
また仙台市は、大規模災害時に「仙台市災害多言語支援センター」を設置します。
センターはSenTIAが運営し、外国人被災者に必要な情報を外国語でお知らせし、外国語での相談に対応します。
「仙台市災害多言語支援センター」については、下記のページをご覧ください。
(SenTIAウェブサイト)仙台市災害多言語支援センター
